1. 既製品じゃ物足りない？手作りネームプレートがガーデナーに選ばれる理由
市販のネームプレートは手軽で便利ですが、「無機質で味気ない」「庭の雰囲気に合わない」と感じたことはありませんか？最近では、ガーデニングをもっと自分らしく楽しみたいという思いから、ネームプレートを手作りする人が増えています。
手作りネームプレートの魅力は、単なるラベル以上の“表現の一部”になれること。植物の名前を書くだけでなく、色や形、素材にこだわることで庭全体の雰囲気を演出できます。さらに、世界にひとつだけのデザインがあることで、愛着もぐっと深まります。
● ガーデニングブームとともに広がる“手作り志向”
近年、ガーデニングを趣味とする人の数は増加傾向にあります。農林水産省の「令和4年家庭園芸実態調査」によると、家庭での園芸活動を行っている人のうち、65.3％が“見た目の楽しさや癒し”をガーデニングの目的にしていると回答しています。
この傾向は、植物そのものだけでなく、その周辺アイテム——例えばネームプレートのデザインや素材への関心が高まっていることを意味します。
● 手作りならではのメリット
- 庭の雰囲気に合わせたデザインが可能：ナチュラル・アンティーク・モダンなどテーマに合わせて自由に制作
- コストを抑えられる：廃材や家にある素材を再利用して経済的に
- 楽しみながらガーデニングに関われる：作る工程そのものも癒しの時間に
2. 初心者でも安心！ネームプレート作りにおすすめの素材と道具
手作りネームプレートにチャレンジするなら、まずは扱いやすくて長持ちする素材を選ぶことが大切です。ここでは、初心者でも扱いやすい素材と、あると便利な道具をタイプ別に紹介します。
● 素材1：木材（杉・ヒノキなど）
ナチュラルで温かみがあり、ガーデンによくなじむ素材。100円ショップでも手に入る木材プレートは初心者に人気。ただし、防水加工（ニスやオイル）が必要です。
● 素材2：プラスチック（ポリプロピレン・アクリル）
軽くて丈夫、雨にも強いのが特徴。白や透明など色も豊富で、油性マーカーやラベルシールとの相性も◎。
● 素材3：スレート・石材
天然素材で高級感があり、耐久性も抜群。表面が滑らかであれば、チョークペンやペイントマーカーで文字が書けます。
● 素材4：アルミ板・金属製
錆びにくく、シャープでモダンな雰囲気に仕上がります。金属用の塗料や刻印スタンプなどを使うと、耐久性もアップ。
● 素材5：再利用素材（木の枝・割りばし・古いスプーン）
「家にあるもので作ってみたい！」という人には、エコでユニークな再利用素材もおすすめです。素朴な味わいがガーデンとよく合います。
● 用意しておきたい道具
- 油性マーカー・ペイントペン（耐候性タイプがおすすめ）
- ニスやクリアスプレー（防水・防汚加工用）
- カッター・ハサミ・やすり（素材の形を整える）
- ラベルプリンターやハンコ（文字入れをきれいに仕上げたい方に）
3. 【ガーデニング ネーム プレート 手作り】簡単にできるおしゃれな作り方3選
● 作り方1：木製プレート × 焼きペン
100円ショップやホームセンターで手に入る薄い木板に、焼きペン（ウッドバーニング）で植物の名前を刻む方法。味のある風合いが出るうえ、インクがにじむ心配もありません。仕上げにニスを塗れば耐水性もアップ。
● 作り方2：プラスチックプレート × 油性マーカー＋透明テープ
白や透明のプラスチック板に油性マーカーで文字を書き、上から透明テープを重ねて保護する方法。簡単なのに、雨にも強くて長持ち。シールやマスキングテープでデコレーションすると、さらにかわいく仕上がります。
● 作り方3：石やタイル × ペイントマーカー
平らな石や小さなタイルに白や銀のペイントマーカーで植物名を記入。庭に直接置いてラベルにしたり、鉢の前に立てかけたりできます。見た目が個性的で、ナチュラルガーデンとの相性も抜群です。
4. 雨や紫外線にも負けない！手作りネームプレートを長持ちさせる工夫
せっかく作ったネームプレート、できるだけ長く使いたいですよね。屋外に置くものだからこそ、雨や紫外線による色あせやにじみを防ぐ工夫が必要です。ここでは、ネームプレートを長持ちさせるための手軽なテクニックをご紹介します。
● クリアスプレー・ニスで防水加工
木製や紙素材には、ニスやアクリルクリアスプレーを使うのがおすすめ。水をはじくだけでなく、紫外線からもインクを守ってくれます。塗布は2〜3回重ね塗りすると効果的です。
● 透明フィルムやテープでラミネート代用
ラミネーターがなくても、100円ショップの「ブックカバー」や「透明シート」で簡単に防水できます。特に手書きラベルには効果的。
● 濡れにくい場所に設置する
ネームプレートを土に直接差すのではなく、鉢の縁や支柱の高めの位置に設置することで、地面の湿気や水やりの水から守ることができます。
● 紫外線対策用スプレーも効果的
園芸用として販売されているUVカットスプレーを活用すれば、太陽光による色あせをさらに防止できます。特に淡い色や水性ペンを使用した場合には必須のアイテム。
5. センスが光る！実際に作られた手作りネームプレート実例集
ここでは、実際にガーデナーたちが作った個性豊かな手作りネームプレートをご紹介します。使う素材や書き方の工夫によって、見た目も機能性もアップするヒントがたくさん詰まっています。
● 木の枝に刻印したナチュラルネーム
東京都在住のベランダーYさんは、自宅近くの公園で拾った細めの枝をカットし、カッターで表面を平らに整えたあと、焼きペンで「ラベンダー」「バジル」など植物名を刻印。仕上げにニスを塗り、雨風にも強いラベルに仕上げました。「木の枝そのままの形が味わい深く、自然と調和するのが気に入っています」と語っています。
● スレートタイルを使ったスタイリッシュな黒板風プレート
大阪でハーブ園を営むMさんは、黒いスレートタイルに白のペイントマーカーで文字を書き込む方法を実践。「ミント」「タイム」「セージ」といった文字が引き立ち、清潔感のある見た目に。「水拭きで落ちにくく、シーズンごとの書き換えにも便利」と実用性も評価されています。タイルは100円ショップで調達。
● スプーンやフォークのリメイクラベル
長野の家庭菜園愛好家Aさんは、使わなくなったステンレス製のカトラリーを研磨し、刻印スタンプで植物名を打ち込みました。スプーンの裏に「イタリアンパセリ」、フォークの柄に「ローズマリー」と刻まれたプレートは、鉢植えの中で輝きを放ちます。「キッチンハーブにぴったりの雰囲気で、来客にも好評です」とのこと。
● 石に描いたアート風ネームプレート
千葉県在住のガーデナーKさんは、庭で拾った丸くて平たい石を洗い、表面をしっかり乾かしたうえで、アクリル絵の具や白いペイントマーカーを使って植物名と小さな草花のイラストを描きました。たとえば「ミモザ」の名前とともに黄色の小さな花を添えたり、「ローズマリー」には葉の模様をあしらうなど、見ているだけで楽しくなるデザインに。
仕上げには屋外用のクリアスプレーを2〜3回吹きつけて、雨や紫外線対策も万全に。完成したプレートは鉢の手前や庭の通路沿いに置かれ、ナチュラルで温もりのある雰囲気を演出しています。
「子どもと一緒に描いて、それぞれの花に思い入れが生まれました。作って飾るだけで庭への愛着が深まります」とKさんは語ってくれました。
● ワイヤーで作るエアリーなネームプレート
神奈川県のDIY好きな主婦Hさんは、園芸用のアルミワイヤーを使って名前の形に曲げた「文字型ネームプレート」を制作。苗の横にくるくると立体的に浮かぶようなデザインはユニークで、風通しのよい場所でも揺れて見栄えが抜群。「一見難しそうに見えるけど、やってみると意外と楽しい！」とのこと。
● プラバン（プラスチック板）で作る耐久ネームタグ
中学生の娘さんと一緒に作ったという埼玉のガーデナーNさんは、100円ショップで売られているプラバンに名前をマジックで書き、トースターで加熱して縮ませたプレートを活用。「文字もくっきり残るし、小さいサイズなので鉢植えにもぴったり。家族で楽しめました」と語ってくれました。—
手作りのネームプレートは、植物だけでなく、作る人の個性や愛情も映し出す“ガーデンの名札”です。次は、この記事のまとめとして、ガーデニングがもっと楽しくなる手作りネームプレートの魅力を振り返ります。
6. まとめ｜手作りネームプレートで育てる、あなただけのガーデン時間
● ガーデニング ネーム プレート 手作りで楽しむ、世界にひとつの庭づくり
手作りのネームプレートは、ガーデニングの楽しさをもっと深くしてくれる存在です。植物の名前を記すだけでなく、素材を選び、デザインし、思いを込めて作ることで、そのひとつひとつが「自分の庭の一部」になっていきます。
道具も揃えやすく、ちょっとした工夫で長持ちもする——そんな手作りネームプレートだからこそ、ガーデニング初心者からベテランまで、多くの人に選ばれています。
見た目を楽しみ、記録を残し、植物に愛情を注ぐ。
そのひとつひとつが、あなただけのガーデンストーリーとなり、日々の暮らしに彩りを添えてくれるでしょう。
